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榎本林業 【和歌山県】

「林業直結」株式会社榎本林業 和歌山県紀ノ川市

県土の77%が森林で覆われ、古くから「紀州 木の国」と呼ばれてきた和歌山県。
木の成育に適した温暖多雨な気象条件のもとで、林業生産活動が活発に行われている。
その北部に位置する紀の川市で約50年前に始めた植林を原点とし、現在は林業、製材業から一般建築、ログハウスまで、木に関わる業務を広く手がけている株式会社榎本林業。
林業直結の家づくりについて、2代目社長の榎本大志郎氏に伺ってみた。

- 創業以来の歴史を教えてください

50年程前に前社長である祖父が始めた植林が弊社の原点です。
山から切り出した原木を販売した後、現在の場所に工場を建て、製材業を始めました。
当時は木材の販売に特化していましたが、施工も出来ないかとの要望が増え、建築業も始めました。
一般建築、ログハウスと、時代の流れを受け入れながら業務形態を拡大し現在に至っています。
杉は植林されてから材料として使用できるまで5、60年程掛かります。
当時祖父が植えた木が50の年輪を刻み、現在、住宅の材料として使用されています。

榎本大志郎氏

- まさに林業と直結していますね

地元の気候風土で育った木材は、住宅の材料として最適です。
当社で使用する材料は自社の山林で育った木を切り出し、自社工場で皮ムキ、乾燥、製材まで行っております。
柱などで1年、板類で半年ほど自社工場で天然乾燥させることで、天然木の持つ独特の風合いを保つことが出来ます。
また、比較的気温が低い地域のため、桧も杉も成長が遅く、目が詰まった木が採れます。
目が詰まった木は変形しにくい特徴があります。

製材工場


- ログハウスを始めたきっかけは?

以前は、ご自分でログハウスを建てたい方にコーチングをする会社に材料を納入していました。
自社で施工も出来ないかとの話をいただき、18年前に当社が所有する分譲地「桜の郷」に建てたカナディアンログハウスが出発点です。
最近では、ログハウスを一般住宅として使用するケースが増えてきました。
ポスト&ビーム工法やティンバーフレーム工法の住宅型ログハウスは、従来の日本家屋と同じ工法のため、住宅としての性能を十分に満たしています。
気密性や断熱性にも優れ、全て天然無垢材を使用しているため、シックハウス症候群の心配もありません。

ログハウス・オブ・ザ・イヤー受賞作品

2002年度ログハウス・オブ・ザ・イヤー ポスト&ビーム住宅・別荘部門優秀賞 受賞作品

- 八角ログハウスとは?

地元の優秀な大工が持つ高い技術力を使用できるように、木材を八角形にしたのが始まりです。
八角形にすることで、組み手の部分に大工道具を使用できるため施工スピードが速くなりました。
全て同じ材料を使用するため、セトリング(ログウォールが組立した当初の高さより沈む現象)も安定します。
また、背割りを入れやすいため、小割れは多少ありますが大きく割れるようなことは少ないです。
キットで販売しているものに比べると、若干コストアップにはなりますが、プランが自由に組めるメリットがあります。
奈良の正倉院に代表される校倉造りのような独特の風合いも魅力の一つですね。

八角形ログ

筆頭大工の西さん筆頭大工の西さん


- 今後、目指す家造りは?

本物の木を使用し、昔ながらの技術を持った大工さんが、住む人に優しい、安心して住めるがっちりとした家を建てていきたいです。
その中でも、外観のデザインなどにもこだわり、今まで以上にいい家が建てられるよう追求していきたいですね。
当社は、お客様と大変良い関係を築いています。
お客様が建てられた家を新しいお客様のために開放していただいたりします。
今後もお客様とは営業マンとしての付き合いではなく、人と人との付き合いをしていきたいですね

- これから家を建てようと思われている方へ、工務店選びのアドバイスを一言!

家づくりは一生に一度の大きな買物です。
また、将来的なメンテナンスも含めて、建ててからも長い付き合いが始まります。
もちろん、技術力・信頼性なども重要ですが、お客様と工務店の関係とは、やはり人と人の付き合いになります。
お客様と工務店の担当者の方が良い人間関係が築けるかということは重要なポイントです。
何社も工務店を回り、じっくりと話し合い長くお付き合いが出来る「人」を探すことが重要だと思います。

体験ログハウス施設「吾楚坊楽II」 体験ログハウス施設「吾楚坊楽II」
木の良さ、ログハウスの良さを知っていただくために7年位前から始めた宿泊施設。 4月から11月くらいまで、週末はほぼ予約で埋まるとのこと。
木製のブランコ 木工開発部が開発した木製のブランコ。
他にもテーブルやイスなど多数のオリジナル商品を取り扱っている。

安価な輸入材に押され、最近の日本の林業を取り巻く情勢は厳しい。
戦後、建築需要のために育成された人工林が伐り時に来ているにも関わらず、木材価格の低迷により放置されている山林も多いという。
その結果、山がどんどん痩せ、土砂崩れなどの自然災害も発生している。
50年前から山を守る同社としても、積極的に間伐材を使用し環境に配慮はしているが 大組織でやらないと意味が無いと榎本社長は言う。
貴重な森林資源を守るためにも、日本の木の良さを伝え、「木をもっと暮らしの中へ・・・」という同社の理念を感じ取ることが出来た。

施工例

九度山町 I邸 ダイニングに立つカイヅカイブキ 外観
2006年5月竣工
「自然の光と無垢材のぬくもりがあふれた健やかな住まい」
家の機密性・耐震性が高いことはもちろんのこと、天然の無垢材に包まれた開放的な空間をイメージして建てさせていただきました。

株式会社榎本林業

代表者 代表取締役 榎本 大志郎 モデルハウス
住所 和歌山県紀の川市下鞆渕1947番地
TEL 0736-79-0029
FAX 0736-79-0053
E-mail superlog@nnc.or.jp
営業エリア 近畿地方
主な工法 在来木造工法 、丸太軸組工法
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