冷蔵庫の掃除方法をわかりやすく解説!低温でも雑菌は繁殖している!?

常に食材が入っている冷蔵庫は、掃除をするタイミングが難しいですよね。

食品のカスや飛び散った汁を見ても、気づかないふりをして放置している人も多いのではないでしょうか。

しかし花王の調査で、冷蔵庫の野菜室の菌数はトイレよりも多いことがわかっています。

画像引用元: 日本の住環境における菌の実態調査-花王

野菜に付着した土などから菌が繁殖すると考えられており、一度付着した細菌は内気循環によって庫内全体に広がってしまいます。

細菌が付着した冷蔵庫で食材を保存するのは健康に良くありませんし、食材を早く痛める原因にもなります。

普段からアルコール除菌をしている人もいるかもしれませんが、今回は外せるパーツをすべて外して徹底的にキレイにする方法を紹介していきますので参考にしてください。

  • 一箇所ずつ分けて掃除をすれば電源を切らなくてもいい
  • 重曹を使うと汚れと臭いが落ちるだけでなく、菌が繁殖しづらくなる
  • 重曹に殺菌作用はないためアルコールも併用するとベスト
  • 冷蔵庫を掃除する頻度は3ヶ月に1度が目安だけど工夫次第で回数を減らせる
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目に見える汚れはもちろん、細菌も除去して冷蔵庫内の食材を守りましょう。

冷蔵庫の掃除方法を簡単7ステップで解説!ポイントは汚れと細菌の除去

今回は冷蔵庫、冷凍庫、野菜室の順番に掃除をしていくので、電源を切る必要はありません。

電源を切ってしまうと食材をダメにしてしまいますし、クーラーボックスを使ったとしても冷蔵庫全体の食材をすべて移すのは大変です。

一箇所ずつ、掃除をしていきましょう。

冷蔵庫の掃除の具体的な手順は、以下のとおり。

  • 冷蔵庫内の食材をクーラーボックスに移す
  • 外せる部分をすべて外して丸洗いする
  • 庫内を重曹水とアルコールで拭く
  • 綿棒を使ってゴムパッキンを掃除する
  • 野菜室のケースを外して丸洗いする
  • 冷凍庫のケースを外して丸洗いする
  • 冷蔵庫の外側を重曹水で拭く

今回の掃除で主に使う掃除アイテムは、重曹です。

重曹を使うことで食材のこびりついた汚れだけでなく、臭いやカビもキレイに除去できます。

使用する掃除アイテム
  • 重曹
  • アルコール
  • ゴム手袋
  • キッチンペーパーまたは布巾
  • クーラーボックス

自分や家族の健康のためにも、食材を長持ちさせるためにも、頑張ってキレイにしていきましょう。

では、ステップごとに詳しく解説していきます。

冷蔵庫内の食材をクーラーボックスに移す

まずは保冷剤を入れたクーラーボックスに食材を移して、冷蔵庫を空にします。

管理人は大きめのクーラーボックスを持っていなかったので、保冷機能付きの買い物袋を使用しました。

買い物袋

食べ物が傷みにくい冬にやるのがベストですが、手早く移し替えれば夏場でも問題ありません。

ただし、部屋の温度は涼しくしておいたほうがいいでしょう。

また冷蔵庫の中身が多いとクーラーボックスに移すのが大変になるので、できるだけ食材が少ないタイミングを狙って行なうことをおすすめします。

あらかじめ賞味期限が切れた食材を捨てておくなど、冷蔵庫の中身を減らす工夫をすると掃除しやすくなります。

トレーを外して食器用洗剤で丸洗いする

冷蔵庫内の外せる部分はすべて外し、中性洗剤(食器用洗剤)で丸洗いします。

冷蔵庫の掃除

チルド室のトレーや卵置き場、ドアポケットも外して洗いましょう。

冷蔵庫の掃除

すぐに庫内に戻したいので、洗ったらキッチンペーパーや布巾で拭いておきます。

庫内は重曹水を含ませたキッチンペーパーまたは布巾で拭く

丸洗いできない冷蔵庫本体は、重曹水を含ませたキッチンペーパーまたは布巾で拭いていきます。

重曹水の作り方

水200mlに大さじ1の重曹を入れて、混ぜ合わせる。

私は、コストコに売っている厚手のキッチンペーパーを使用しています。

キッチンペーパー

薄いキッチンペーパーだと、すぐにダメになって取り替える手間がかかるので布巾を使ったほうがいいと思います。

頑固な汚れがある場合は重曹水を垂らしておき、他の箇所を拭いた後に順番をまわすと効率的です。

時間を置くことで重曹が汚れを浮かしてくれるので、拭くだけで簡単にキレイにできます。

ただし重曹に殺菌作用はないので、最後にアルコール除菌で仕上げます。

冷蔵庫の掃除

汚れには重曹、細菌にはアルコールと使い分けるイメージです。

また重曹には臭いを取り除く効果もあるので、冷蔵庫内の空気もキレイになります。

重曹を使うことで臭いも除去できる

重曹を使えば、冷蔵庫内に漂う食品の臭いもキレイさっぱりなくなります。

なぜ重曹で消臭できるのかというと、酸性の性質を持つ食品の臭いにアルカリ性の重曹を使うことで中和され、中性へと変化するためです。

中和

上述で殺菌作用はないと説明しましたが、静菌作用はあるので菌が繁殖しづらい環境をつくってくれる効果もあります。

重曹で掃除をすれば、キレイが続くということです。

ただし魚の生臭さには、重曹よりもクエン酸が向いています。

チルド室が生臭いときはクエン酸を使おう

魚の生臭さはアルカリ性の性質を持っているため、重曹では中和できません。

チルド室の生臭さを取り除きたい場合は、クエン酸やお酢など、酸性のアイテムを使って消臭しましょう。

クエン酸を使う場合は、水100mlにクエン酸を小さじ2入れてキッチンペーパーに含ませて拭きます。

お酢を使う場合は、水100mlにお酢を大さじ1入れた酢水で拭いてください。

ゴムパッキンには綿棒が便利!カビにはアルコールやハイターが効果的

扉まわりのゴムパッキンも忘れずに掃除をします。

キッチンペーパーや布巾はゴムパッキンの隙間に入らず掃除しにくいので、綿棒を使いましょう。

(画像)

綿棒に重曹水を含ませ、指で広げながら隙間を丁寧に拭いていきます。

カビが生えている場合は、アルコールやハイターを使って除去してください。

ゴムパッキンの掃除が終わったら洗っておいたトレーと食材を戻して、冷蔵庫内の掃除は完了です。

冷蔵庫

続けて冷凍庫の掃除をするので、クーラーボックスに食材を移しておきます。

冷凍庫のケースも丸洗いできる!外してキレイにしよう

冷凍庫はケースごと丸洗いします。

(画像)

大きいので洗いづらいですが、内側だけでも食器用洗剤を使って丸洗いします。

ケースの外側を洗うのが難しければ、アルコールスプレーで拭くだけでも構いません。

どうしても流し台で洗うのが難しければ浴室で洗ってもいいですが、食品のカスは必ずキッチンで取り除いておきましょう。

冷凍庫のケースが洗えたら、しっかりと水分を拭き取って元に戻します。

(画像)

普段は目につかない扉の内側も意外と汚れているので、重曹水で拭いておきます。

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冷凍庫の扉まわりのゴムパッキンも、綿棒を使って掃除してください。

(画像)

次は野菜室の掃除をしていくため、クーラーボックスの中身を入れ替えます。

野菜室は雑菌が一番多い!丸洗いして重曹水で拭いておけば完璧

野菜室のケースも冷凍庫と同様、食器用洗剤を使って丸洗いします。

冒頭でも言いましたが、土のついた野菜などを入れる野菜室は、雑菌が最も繁殖しやすい箇所です。

一手間増えますが、菌の繁殖を抑える効果のある重曹水で拭いて仕上げます。

(画像)

扉の内側とゴムパッキンも重曹水を使って掃除したら、ケースと食材を戻します。

野菜を入れたクーラーボックスには菌が付着しているため、最後にアルコール除菌をしておきましょう。

冷蔵庫の外側も重曹水で拭けば菌や水垢もすっきりキレイ!

食材を触った手で扉を開けたりするため、冷蔵庫の外側も意外と汚れています。

ガスコンロが近い場合は、油汚れでベタベタしている場合もあるかもしれません。

手垢や油汚れも重曹でキレイにできますので、冷蔵庫の外側も重曹水を使ってキレイにしていきましょう。

(画像)

冷蔵庫の上に溜まったホコリも、このタイミングで取り除いておきます。

(画像)

脚立や椅子に登って掃除をする場合は、落下しないように気をつけてくださいね。

これで冷蔵庫の掃除は、以上です。

見た目もですが、臭いもなくなりすっきりキレイになりました。

これで、また安心して食材を保存しておけますね。

製氷機の掃除方法についても知りたい人は、以下の記事を合わせてご覧ください。

(内部リンク)

ここからは、冷蔵庫を動かして掃除をする方法について紹介していきます

冷蔵庫の下や背面のホコリも取り除き、徹底的にキレイにしたい人は参考にしてください。

裏側もキレイにしたい!冷蔵庫を動かして掃除をする方法

冷蔵庫を動かせることを知らない人も、多いかもしれません。

女性一人で動かすことも可能ですので、冷蔵庫の下や背面のホコリが気になる人はぜひ参考にしてください。

まずは、冷蔵庫の下にある前面カバーを外して調節脚を見つけます。

(画像)

この調節脚によって冷蔵庫は固定されており、回すと床から浮いてローラーを動かすことができるようになります。

(画像)調節脚とローラー

調節脚を回す方向は、反時計回りです。

少し力が必要ですので、軍手などをつけて回した方が良いと思います。

調節脚が床から浮いたら、冷蔵庫を引き出せるので手前に引っ張ります。

(画像)

手前に引っ張るのが難しければ、冷蔵庫の背面に手をあてて押し出してください。

(画像)

注意:ここから写真にホコリがかなり多く写ります。

床や壁についたホコリを、キッチンペーパーや掃除機を使って取り除いていきます。

(画像)

通気口に詰まったホコリは、割り箸スティックでかき出してから掃除機で吸います。

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割り箸スティックの作り方

割り箸にキッチンペーパーや除菌シートを巻きつけて輪ゴムで留める

冷蔵庫を元の位置に戻し、調節脚を回して固定したら完了です。

固定するときは、時計回りにまわしてください。

意外と簡単に動かせますし、電気代が安くなるメリットもありますので、定期的に実施することをおすすめします。

背面のホコリを取り除くと電気代が安くなる

冷蔵庫の背面にホコリがたまると、放熱効率が悪くなって電気消費量が増えてしまいます。

定期的に掃除をしないと、電気代が高くなるということです。

また放熱効率が悪くなれば、当然ながら冷却効率も悪くなります。

冷蔵庫は開けるたびに庫内の温度が少し上がるのですが、冷却効率が悪いと冷えるまでに時間がかかります。

冷蔵庫に与える負担が大きくなるので寿命が短くなりますし、食材を痛める原因にもなります。

移動させる手間はかかりますが、冷蔵庫内を掃除するタイミングに合わせて定期的にお手入れするのがベターです。

とはいえ、そもそも冷蔵庫の掃除はどのくらいの頻度で行なうべきなのでしょうか。

意外と汚れる冷蔵庫の掃除は3ヶ月に1回の頻度でおこなうのがベスト!

上述したように、冷蔵庫は食材のカスや汁、外部から持ち込まれた細菌によって汚くなりやすいです。

特に野菜室はトイレよりも菌が多くなるため、定期的な掃除は欠かせません。

3ヶ月に1回は、冷蔵庫内の食材を取り出して徹底的にキレイにすることをおすすめします。

とはいえ冷蔵庫の掃除をこまめにやる人は、あまり多くありません。

購入してから20年間、一度も掃除をしていないという話しを聞いたこともあります。

掃除をしなければならない箇所は他にもあるので、汚れが目立ちづらい冷蔵庫はどうしても後回しにしてしまいますよね。

管理人自身、やったほうがいいのは分かっていても、冷蔵庫の中身を取り出した徹底的な掃除を3ヶ月に1回やるのは面倒くさいというのが本音です。

そこで掃除をしなくても、できるだけ長くキレイが続く工夫をいくつかしていますので紹介していきます。

どこかで手を抜かないと疲れてしまいます。

ぜひみなさんも実施してみてください。

お手入れの頻度を減らすためにできる6つの工夫

冷蔵庫が汚れるのを防ぐためのテクニックは、以下の6つです。

  • トレーなどを使って整理整頓する
  • 食品を腐らせない
  • 重曹パウダーを置く
  • すぐに使える掃除アイテムを常備しておく
  • 野菜は紙袋で仕分けして入れる
  • 冷蔵庫の上に新聞紙やラップを敷いておく

ちょっとした工夫で、手間を減らすことができます。

一つずつやり方を解説していきますので、参考にしてください。

100円均一のトレーなどを使って整理整頓する

食材が乱雑に入れられていると、取り出すときにこぼれたり、腐っていることに気づかずに放置してしまったりして汚くなりやすくなります。

100円均一で売られているトレーなどを使って、整理整頓しておきましょう。

汚れづらくなるだけでなく、トレーごと移動できるので掃除をするときの手間が省けます。

万が一、食材がこぼれてしまったとしてもトレーを洗うだけでいいので、掃除がしやすいですよね。

どこに何があるか把握しておくことで扉を開けている時間が減って、電気代が安くなるメリットもあります。

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見た目がキレイなほうが気持ちがいいですし、単純に使い勝手が良くなるので掃除をしたタイミングで収納方法も改善してみてください。

野菜室は紙袋で仕分けして整頓&汚れ防止する

冷蔵庫の中でも、野菜室は細菌が繁殖しやすいエリアです。

野菜は紙袋に入れるようにして、野菜室が汚れるのを防ぎましょう。

土がついた状態で直接、野菜室にいれてしまうと菌が繁殖しやすくなりますので注意してください。

カビはどんどん広がる!食品を腐らせないことが大切

一度カビが生えると、菌はどんどん広がって他の食品にも付着してしまいます。

カビが周りに広がってしまうことについては、東京都福祉保健局のホームページでも以下のように記載されています。

カビの胞子は、増殖に都合のよい条件におかれると、2~3日で目に見える塊(集落)になり、1週間もするとたくさんの胞子を作り、周囲にまき散らします。

食品は腐る前に使って、カビの繁殖を防ぎましょう。

庫内の温度が上昇するとカビが生えやすくなるので、扉の開閉頻度を減らしたり、温かい食材を入れないなどの工夫も大切です。

管理人からの一言

カビ菌を増やさないための工夫は、掃除の頻度を減らすためだけでなく病気やアレルギーを引き起こさないためにも重要です。

重曹パウダーを置いておけば消臭効果が得られる

重曹の消臭効果は、パウダーを置いておくだけでも発揮されます。

瓶などに重曹を入れて、冷蔵庫の隅に置いておきましょう。

重曹の量は、大さじ2が目安です。

(画像)

もちろん瓶の蓋はせず、重曹が空気に触れる状態で入れてください。

食材の臭いを吸収してくれるので、嫌な臭いがしなくなりますよ。

注意ポイント

消臭効果は2ヶ月〜3ヶ月ほどです。
交換時期をマスキングテープなどに書いて瓶に貼っておき、取り替えるのを忘れないようにしましょう。

便利グッズを常備してこまめにお手入れをする

こまめにお手入れしていれば、徹底的な掃除をしなくてもキレイが保てます。

いつでもプチ掃除ができるように、便利グッズを常備しておきましょう。

管理人がおすすめするアイテムは、以下の2つです。

  • ダイソーなどに売っている重曹スプレー
  • 冷蔵庫専用シート
重曹スプレーがあるとすぐにシュッとできるから便利

掃除のたびに重曹水を作るのは少し面倒くさいので、100均などに売っている重曹スプレーを常備しておくことをおすすめします。

必要なときにすぐにシュッとできて、便利ですよ。

特にダイソーの落ち落ちVシリーズの重曹クリーナーは、100円なのにとっても優秀。

濃さが調整できないため汚れの度合いによっては落ちづらい場合もありますが、普段のちょっとしたお手入れであれば問題ありません。

徹底的な掃除には粉末タイプを、軽い汚れにはスプレータイプと、汚れの度合いによって使い分けましょう。

除菌シートがあれば気になったときにサッと拭ける

除菌シートを常備しておけば、気になったときにサッと拭けます。

冷蔵庫専用シートも売られていますが、用途が限定されていると使いづらいです。

除菌シートなら、キッチンに一つ置いておけば手や机を拭くのにも使えるので便利ですよ。

冷蔵庫の上に新聞紙やラップを敷いておけば拭き掃除いらず

冷蔵庫の上には、油汚れとホコリが混じった落としづらい頑固な汚れが付着します。

毎回、掃除をしなくて済むように、新聞紙やラップを敷いておきましょう。

次からは新聞紙やラップを取り替えるだけでいいので、掃除の手間が減ってとても楽になりますよ。